「自身の事業を大きくする場合」
や「新たな事業を行う場合」
「補助金を活用する」、
そんな時「『自社の強み』を理解していること」はとても大切です。
しかし
「自社に『強み』なんてあるだろうか・・・」
「競合他社と比べたとき、自社の能力は弱いんだよなぁ」と思ってしまい
なかなか「自社の強み」を見つけられないケースがよくあります。
本記事では、「自社の強みが見つけられない」方が
「これが『我々の強み』なんだ!」と「自社の強み」を発見できるよう、
「補助金申請を多数行っている行政書士」がいろいろなヒントをご案内申し上げます。
自分の経歴を書き出してみる

まずは、1人で事業されている方は「自分の経歴」、
従業員さんがいらっしゃる方は「企業に所属している方々」の経歴を確認してみましょう。
改めて「履歴書」を書いてみるのも良いかもしれません。
過去に「どのような仕事をしてきて」そこで「どのようなことを学び、習得してきたのか」・・・
ポイントは前述したとおり、「どのような仕事をして」「どのようなことを学び、習得してきたのか」
【履歴書から『強み』を発掘するポイント】
特に活用したい強みを列挙してみました。
〇役職についていたころの経験、経営の経験
社員研修・社員教育、シフト管理、マネジメント、会計、原価管理を担当したことがある等。
また、その役職の時に培った「取引先との人脈」は、「その役職に就いたからこそ」得た人脈とも言えるので大きな強みとなります。
〇営業職の経験
どんな顧客を対応してきたか、どんな実績があるか。
得意な顧客はどんな顧客か。
「過去たくさん対応してきた顧客はどんな層か」
「得意な顧客はどんな層であるか」
を考えてみると、
「どんな顧客に対する営業経験が豊富で、得意なのか・・・」強みが見えてきます。
〇商品の制作等の経験
飲食の調理経験、建設施工経験など、更にどういったジャンルの調理、工事が得意か等。
どんな調理やどんな食材を使った料理が得意か、お客様から「美味しい」「ありがとう」と言われてきた商品・サービスは何か。今一度確認してみましょう。
〇資格の取得
FP、薬剤師、行政書士、中小企業診断士、社労士、各種施工管理技士・・・
どんな資格を有しているか、
資格を通してどのような業務を行ってきたのか、どんな業務が得意なのか確認しましょう。
〇WEB制作、インターネットビジネス、sns運用の経験
新型コロナウイルスの影響により、新たな生活様式が始まった今、WEB、sns、インターネットのスキルはとても貴重な強みです。アフィリエイト、サイト制作、ネット・ショッピングモール、コンテンツ・マーケティング、snsを利用した経験、商品購入への導線制作などの経験は、いろいろな商品・サービスに活用できます。
どんなお客様が自社を利用してくれているか(顧客から自社の強みを分析)?

「なぜ、そのお客様は自社を毎回利用してくださるのか」
前述の「自分の経歴を書き出してみる 営業職の経験」と少し似ている観点ですが、
現在自社をひいきにしてくださっている顧客が
「なぜ自社を利用してくれるのか。。。」
「常連のお客様は、なぜ他社に依頼しないのか。。。」
を分析すると
自社の良さ、強みが見えてきます。
自社の強みを他社と比べたとき、
「どう考えても負けてるよな。。。」と思ってしまう点があるかもしれませんが、
常連のお客様がいる限り
「他社では満たすことのできず、自社しか満たすことのできない強み」があるから、
そのお客様は自社の常連になっているのかもしれあません。
商品・サービスを分解して気づくこと・・・

商品・サービスは、よく「4P」というという機能要素によって設計されることがよくあります。
今まで何となく販売してきた商品・サービスを「4P」・・・「プロダクト=製品」「プライス=価格」「プレイス=流通チャネル」「プロモーション=広告宣伝」という機能要素に分解したときに、どのような特徴があって、他社と比べたときにどう異なるのか、確認してください。
例えば製品・・・そもそもどんなお客様のニーズを満たそうとする目的があるのか?、品質は?、どんな材料を使用している?、デザインは?、パッケージは?、付随するサービスは(接客の品質、説明、配送、保証、アフターサービス)?、、、、そういった視点で自社の商品・サービスと他社の商品・サービスを比較したときいろいろなものが見えてきます。
確かに、自社の商品・サービスが他社と比べて劣っているところもありますが、自社の商品・サービスが購入されている以上お客様のニーズを満たす「商品の強み」というべき何かがあるはずです。
そしてその「商品の強み」を実現する「自社が獲得してきた知識・経験・技術」等があるはずです。
どんな取引先と付き合いがある?

自社の商品・サービスの仕入れ先、卸先や外注先などが、優先的に自社に有利な取引をしていることは強みになります。
強みになる取引先の事例
〇仕入れ先
特別な仕入れ価格、他で手に入れられない材料の提供、緊急時に即時に対応してくれる、材料の種類の豊富さ、
〇卸先
卸先が有する好立地な店舗、たくさんの顧客名簿、営業力の強さ、
戦う場所を変えると「弱み」が「強み」になる可能性もある

今までいろいろな視点でご案内してきましたが、
「それでも自社の強みが見つけられ無い」という方もいらっしゃると思います。
しかし「他社と比較したときに、強みが無い」というケースであれば、
「戦う場所」を変えて、他の場所(市場)で「自社の強み」を確認してみてください。
例えばPC作業が得意でプログラミングもできるという会社が
大企業をターゲットとしてコンサルをするという場合、
相当な能力を有している競合他社を相手にする可能性があります。
しかし中小企業や一般の消費者をターゲットとして
PC作業のノウハウや初歩的なプログラミングを教えるというサービス内容にシフトすると、
弱かった自社の能力が、「強み」になることが良くあります。
「自社の得意とすること」が
「強み」となるような「戦う場所」を見つけてみましょう。
それでも強みを見つけることが出来ない場合・・・
それでも強みを見つけることが出来ない場合は、
「得意なことは何か?」「やりたいことは何か?」「興味があることは何か?」ということを
考えてみてください。
これらは競合他社と比較したとき、
もしかするとまだまだ足りないレベルかもしれませんが、
今後行うことは「得なこと」「やりたいこと」「興味があること」に関連する方が
活動が長続きする可能性が高まります。
「儲かることをやりたい」それは正しい考えですが、
「儲かること」が自分に向いていなけれあ長続きしません。
ですから、
「自分が心の底からやりたいこと」
「自社が楽しい、情熱を持っていること」
を磨いていくことが
強みを磨く一番の方法かと思います。
「強み」は「知識・経験・技術」でできている
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
改めて「強みとは何か?」を考えてみたとき
それは「これまで培ってきた『知識・経験・技術』を中心としたもの」であることが分かります。
そのため過去から現在に至るまでに培ったものを(知識、技術、取引先・・・)
洗い出すといろいろと見えてくるものがあるはずです。
事業活動を行う上で「自社の強み」を知ることはとても大切です。
既存事業を発展させる際、新たな事業を行う際、補助金を申請する際
「自社がどのような強みを持っていて、『その強みを活かす』から新事業は成功する」という事業計画を描けると新事業の成功率はグンと上がります。
ぜひ本記事を参考に「強み」を発見してください。
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